かつて政治的タブーとされてきた「敵基地攻撃能力(反撃能力)」は、すでに現実の装備として自衛隊の懐に収まっている。米軍から導入された巡航ミサイル「トマホーク」の配備が進み、射程1000キロを超える国産の12式地対艦誘導弾能力向上型も最前線へと送り出された。
これにより、日本は自国領土内から相手国のミサイル発射拠点や指揮中枢を直接射程に収める射程圏を獲得した。単なる迎撃ではなく、「撃たれたら撃ち返す」という抑止の刃を突き突きつけた形だ。現場の幹部は「抑止力の本質は相手に計算違いをさせないことにある」と静かに語る。