ストリートの真髄は、常に次なる震源地を生み出し続けるスピード感にある。現在、シーンを席巻するメガブランドから、玄人を唸らせる日本未上陸のインディペンデントレーベルまで、見逃せない潮流を総括する。
最大の注目は、長年シーンを牽引してきた「Supreme x Nike」の最新カプセルコレクションだ。今季は90年代後半の知られざるアーカイブスニーカーをベースに、プレミアムレザーとリップストップナイロンを大胆に切り替えたエクスクルーシブ仕様で登場する。すでにリーク段階から世界中のコレクターがマークしており、公式ドロップと同時に即完売することは疑いようがない。
さらに見逃せないのが、アメリカ現地で急速に支持を拡大している次世代の旗手たちだ。ブルックリンを拠点にDIY精神を貫く新興コレクティブや、西海岸のカーカルチャーとワークウェアを独自解釈したガレージ発のレーベルなど、未だ日本国内に正規代理店を持たないカルトブランドが次々と台頭している。彼らは大量生産を拒み、限定されたコミュニティに向けて極小ロットのプロダクトを投下する。こうした未上陸レーベルの争奪戦は、かつての裏原宿や黎明期スケートシーンが放っていた生々しいエネルギーを想起させる。