ハードウェアやOSの動作原理を理解する上で、最も混同されやすいのが「コア」「スレッド」「プロセス」の関係性です。料理を作る厨房に例えると、その構造が極めて明快になります。
コア(Core)は、実際に計算処理を行う物理的な「頭脳(作業員そのもの)」です。1つのCPUに1つのコアしかなかったシングルコア時代から、現在は8コア、16コア、24コアといったマルチコアが標準化しています。
スレッド(Thread)は、その作業員が「同時に扱える作業レーン(手の数)」に相当します。Intelのハイパースレッディング(Hyper-Threading)技術やAMDのSMT(Simultaneous Multithreading)技術により、1つの物理コアに2つのスレッド(命令の流れ)を割り当てることで、作業員が片手で食材を炒めつつ、もう片方の手で調味料を計量するように、CPUの待機時間を削って稼働率を最大化します。
一方、プロセス(Process)は、OSからメモリ空間を割り当てられた「独立した作業部屋(アプリケーション)」全体を指します。Webブラウザを立ち上げると1つのプロセスが生成され、その部屋の中で複数のスレッド(タブごとの描画や通信処理)が協調して動作します。