演出陣の執念とも言える細部へのこだわりは、第13話でも遺憾なく発揮されていた。特に卓上に置かれた「食事の配置」と「箸の置き方」には、前作から続く伝統的な暗号が仕込まれていたとみるべきだ。
劇中の回想シーンと現在パートの双方で登場した「赤飯」の意味。単なる祝い事の象徴なのか、あるいはかつて別班内部で使われていた「作戦発動」の隠語なのか。視聴者の間では、赤飯の小豆の数や配置がモールス信号になっているという説まで浮上している。さらに、乃木がグラスを置く際に指先でテーブルを叩いたリズム。トントン、トントンと刻まれた拍子は、あきらかに無線通信の符号と一致する。
これらを偶然と切り捨てることはできない。制作陣はあえて視聴者に「違和感」を提示し、スクリーンの中に隠された真実を探し出すよう挑発しているのだ。