セルフケアを続けても改善が見られない場合、どのタイミングで医療機関を頼るべきなのでしょうか。耳鼻咽喉科の受診目安としては、「市販薬を使っても2週間以上鼻づまりが改善しない」「黄色くドロッとした鼻水が続く」「睡眠時無呼吸の兆候がある」「顔面痛や嗅覚障害が出ている」といったケースが挙げられます。
医療現場における鼻づまり治療は長足の進歩を遂げています。2026年現在の臨床現場では、患者の病態に応じた低侵襲な選択肢が定着しています。
アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎に対しては、外来で短時間に行える炭酸ガスレーザーや高周波による下鼻甲介粘膜焼灼術に加え、頑固な鼻漏・鼻閉を断つ「後鼻神経切断術(経鼻腔的翼突管神経切除術)」が内視鏡手術の発展により身体への負担を抑えて実施されています。さらに、難治性の好酸球性副鼻腔炎に対しては、分子標的薬(抗体製剤)によるアプローチが普及し、手術後の再発に悩む患者の鼻腔通気度と嗅覚の劇的な回復に寄与しています。