千年以上もの歴史を誇る天神祭。その中心となるのが、学問の神様として知られる菅原道真を祀る大阪天満宮だ。境内は早朝から晩まで参拝客の熱気に包まれ、神聖な神事と熱狂的な祭礼が激しく交錯する。
ここで見逃せないのが、代々受け継がれてきた伝統芸能の数々である。威勢のよい掛け声とともに打ち鳴らされる「催太鼓」や、水上舞台で繰り広げられる舞楽。大川を行き交う船渡御(ふなとぎょ)の灯火と伝統芸能の調べが重なり合う光景は、まさに圧倒的な幻想美だ。伝統を未来へ継承する地元の人々の執念が、この祭りの美しさを力強く支えている。