スプラトゥーンのビジュアルが革新的だったのは、従来のファンタジーやアニメ調キャラクターとは一線を画す「グラフィックデザインとしての美しさ」を持っていた点だ。イカたちの頭身、太いアウトライン、ビビッドな補色関係にあるインクのグラデーション。これらはすべて、画面上で強烈なコントラストを生み出すよう緻密に計算されている。
2026年の現在でも、その基本構造の美しさは微塵も色褪せていない。それどころか、作画系クリエイターたちは公式のアートブックを擦り切れるほど読み込み、目元の黒枠(アイマスク)の黄金比や、足元のスニーカーの描き込みに至るまで、解像度を上げ続けている。デザインの骨格が極めて堅牢だからこそ、どんなアレンジを加えても「スプラらしさ」が崩れないのだ。