本作が描くのは、傷ついた魂が巡り合い、希望を見出していく極上の青春ヒューマンドラマだ。タイトルにも深くリンクする「雨のち晴れ」という言葉は、登場人物たちが抱える絶望と、その先にある小さな光を象徴している。土砂降りの雨が街を包み込むように、哀しみは深く静かに心を濡らす。しかし、雨は必ず止む。
失われた記憶と、すれ違う想い。二人の主人公が過去のトラウマを乗り越え、互いの存在によって心を開いていくプロセスは、誰もが胸の奥に秘める切ない記憶を呼び覚ます。ラスト30分、すべての伏線がひとつに繋がった瞬間に訪れる怒涛の感動。劇場で流す涙は、観客の心をもやさしく洗い流してくれるはずだ。