彼女の評価を不動のものとしたのは、NHKの連続テレビ小説『なつぞら』への出演だった。主人公の義理の姉妹役を素朴かつ繊細に演じ切り、日本中のお茶の間にその名を浸透させた。さらに、NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では北条泰時の妻・初役として堂々たる存在感を提示。本格的な時代劇の現場でも引けを取らない凛とした佇まいは、父・草刈正雄が『真田丸』で見せた伝説的な真田昌幸役の圧倒的な演技の深みを想起させた。
現代劇の繊細な日常描写から、時代劇の骨太な世界観まで自在に行き来する表現の幅広さ。そこには、父から脈々と受け継がれた演劇への情熱と、彼女独自の感性が静かに融合している。