2009年、衆議院議員総選挙で初当選。民主党の若手ホープとして、瞬く間に頭角を現した。特に国会質問での鋭い追及は、時の政権にとって脅威そのものだった。「保育園落ちた日本死ね」のブログを取り上げた論戦は、社会現象となり、彼女の名を全国に轟かせた。感情を揺さぶる言葉選びと、検事仕込みのロジック。そのハイブリッドなスタイルは、まさに彼女にしかできない芸芸だった。
だが、政治の世界は甘くはなかった。度重なるスキャンダル報道、党内抗争、そして激しいバッシング。ジャンヌ・ダルクともてはやされたヒロインは、一夜にして激しい批判の矢面に立たされることになる。それでも彼女は引退の瞬間まで、自らの言葉で語ることをやめなかった。無所属での出馬、順風満帆とは言えない選挙戦を勝ち抜く泥臭さ。泥をすすりながらも戦い抜く姿に、シンパシーを覚える有権者も少なくなかった。