モアイ像の列を抜けてさらに奥へと進むと、さらなる驚きが待っている。世界的な建築家である安藤忠雄氏が手掛けた「頭大仏殿」だ。広大なラベンダーの丘から、大仏の頭部だけがひょっこりと顔を出しているという前代未聞の設計である。
安藤忠雄氏によるこの建築デザインは、建造物を主張させるのではなく、自然の造形の中に仏様を「包み隠す」ことで、見る者の想像力と敬虔な念を引き出す試みだ。モアイ像が並ぶアプローチからトンネルを抜け、水庭を渡って光が射し込む大仏の足元へと辿り着くシークエンスは、まさに極上の空間体験と言える。
巨大モアイと頭大仏。一見すると突飛な組み合わせに見えるが、空間全体の軸線と光の設計によって見事な調和が保たれている。