Q1:臼井六郎はなぜ仇討禁止令の後に死刑にならなかったのですか?
A1:計画的な殺人(謀殺)であったため原則は死刑でしたが、犯行直後に一切抵抗せず警察に自首したこと(自首減刑の適用)、被害者の一瀬直久が過去に凶悪な殺人事件(両親の惨殺)を起こしながら罪を逃れていた背景、そして全国から殺到した助命嘆願とボアソナードらの新刑法思想が影響し、終身禁獄(のちに恩赦釈放)へ減刑されました。
Q2:熊本の「高石垣の仇討ち」とどちらが本当の最後ですか?
A2:公式な旧制度(藩への敵討届)の慣習を残した最後の事例としては明治9年の熊本「高石垣の仇討ち」が挙げられますが、国家法(仇討禁止令)が確立された後に中央で決行され、近代的裁判によって法制史上裁かれた実質的な最後の仇討ちは、明治13年の「臼井六郎の事件」と定義されるのが一般的です。
Q3:吉村昭の原作小説やドラマを今から楽しむには?
A3:吉村昭の短編小説『最後の仇討』は新潮文庫などの短編集に収録されており、現在も手軽に読むことができます。本木雅弘主演のドラマ版も名作ドラマとして配信プラットフォームやDVD化を通じて高く評価されています。