本を読む際、栞はどこにどのように使うのが正しいのでしょうか。基本的には「読み終えたページの右肩または上部に少し頭が出るように挟む」のが一般的ですが、栞にまつわる用語や類似表現にはいくつか明確な違いがあります。
まず混同されやすいのが、文庫本やハードカバーの背表紙上部に直接接着されている織り紐です。この紐状の読書紐は出版・製本用語で「スピン(spin)」と呼ばれます。スピンも機能としては栞の一種(紐栞)ですが、本と独立したカード状・板状のアイテムを指して「栞」と呼び分けるケースが一般的です。
また、英語圏では読書の栞を「Bookmark(ブックマーク)」と呼びます。Webブラウザでお気に入りページを保存する機能を「ブックマーク」と呼ぶのも、この本の栞が語源です。類語としては「目印」「符牒(ふちょう)」「インデックス」などが挙げられますが、日本語の「栞」には単なる機能的なマーカーを超えた、情緒や趣を感じさせるニュアンスが強く含まれています。