彼の名前を一躍全国区へ押し上げたのが、2005年に発表された自伝的小説『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』です。200万部を超える大ベストセラーとなり本屋大賞を受賞した同作には、自身の放蕩な青春時代と、彼を無償の愛で支え続けた母親との切なくも温かい絆が生々しく綴られています。
また、文筆活動と並行して情熱を注いでいたのが音楽活動でした。1990年代からロックバンド活動に深く関わり、自ら率いるバンド「TOKYO MOOD PUNKS」をはじめ、数多くの著名ミュージシャンと濃密な交流を深めます。夜の街で音楽と酒に溺れ、仲間と夢を語り明かしたアグレッシブな日々が、彼の表現者としての土台をより強固なものにしていきました。