なぜこれほどまでに首を鳴らす人が後を絶たないのか。背景には、SNSや動画プラットフォームの影が見え隠れする。近年、YouTubeなどの動画投稿サイトでは、視聴者の爽快感を煽る目的で、マイクで拾った大きな関節音を強調した「ボキボキ整体」や「首鳴らし」のパフォーマンス動画が数多く配信され、爆発的な再生回数を稼いでいる。
こうした動画の流行に対し、医療・ヘルスケアの現場からは強い懸念の声が上がっている。視聴者が真似をして自分で首を激しくひねり、深刻な神経障害や激痛を発症して病院へ駆け込むケースが散見されるからだ。
メディアで観る視覚的・聴覚的な爽快感と、解剖学的な安全性は全く別物である。演出された映像を安易に真似することは、自分の大切な首を自ら破壊する危険行為に他ならない。