朝モヤが立ち込める富士宮の牧場。まだ静まり返る時間帯から、搾乳の作業は始まる。「牛が快適に過ごせる環境さえ整えれば、自ずと美味しいミルクを出してくれる」。現場のスタッフはそう語るが、その「環境づくり」への妥協なき姿勢こそが全ての原点だ。
牛たちが口にする水は、数十年かけて富士山の地下で濾過された天然の伏流水。さらに、成長段階や体調に合わせて独自配合される飼料には、高品質な牧草や穀物が惜しみなく投入されている。牛のストレスを極限まで減らし、一頭一頭の健康状態に目を配ることで、雑味が一切なく甘みの強い、原乳そのもののポテンシャルを引き出しているのだ。