移籍先となったのは伝統ある広島東洋カープだった。長年住み慣れた東京を離れ、広島の地でゼロからの再出発を切る。この時、夫婦が選んだスタイルは「単身赴任」と「離れて暮らす生活」であった。
東京での仕事を継続する妻と、広島でチームの勝利に貢献するため泥にまみれる夫。物理的な距離が離れても、二人の心の距離が揺らぐことはなかった。広島のファンや若手選手から「チョーさん」と慕われ、ベテランとしてチームを鼓舞する夫の姿を、妻は東京から誇らしく見守り続けた。互いのキャリアを犠牲にしない選択は、自立した夫婦の新しい在り方として大きな反響を呼んだ。