水着キャンペーンボーイとして脚光を浴びた鈴木亮平ですが、彼の心の中にあった情熱は常に「芝居」に向けられていました。モデルとしての契約を終えた2006年、ドラマ『レガッタ〜君といた日々〜』で待望の俳優デビューを果たします。
しかし、モデル出身という肩書きが最初から演技の現場で歓迎されたわけではありません。「格好良さ」を求められるモデルの世界とは対照的に、俳優の現場では泥臭い感情表現や内面の生々しさが要求されます。オーディションに落ち続ける日々の中で、彼は名門アクターズスタジオのメソッド演技を学び直し、自己のプライドを削ぎ落とすように役柄へ没入するスタイルを確立していきました。NHK連続テレビ小説『花子とアン』でのブレイクに至るまで、約8年におよぶ地道な演技修練が、現在の「日本を代表するカメレオン俳優」としての地位を不動のものにしたのです。