トレンドのサイクルは速い。しかし、時に過去の遺産が突然フロントラインに躍り出ることがある。今回のブームの火付け役となったのは、海外のインフルエンサーが投稿した一本の日常Vlogだった。日本の80年代歌謡曲や90年代J-POPの文脈を汲むこの楽曲のキャッチーなイントロが、国境を越えてアルゴリズムに乗ったのだ。
日本の若者たちもこれに即座に反応した。どこか懐かしく、それでいて新鮮な60年代風レトロ歌謡のビートは、打ち込み主体の現代トラップミュージックに耳が慣れた層に、強烈なフックとして突き刺さったのだろう。