公表されるデータは、氷山の一角に過ぎない。インド国家犯罪記録局(NCRB)の統計によれば、国内では1日に約90件近くの強姦被害が報告されている。だが、親族からの圧力や社会的烙印を恐れて被害届を出せないケースを含めれば、実際の数値は数倍から十数倍に跳ね上がると専門家は指摘する。
事件の凶悪化も歯止めがかからない。都市部のバス車内や農地での集団暴行、殺害に至る残虐な手口は途絶えず、市民の不安は限界に達している。街を歩くこと、夜間に公共交通機関を利用すること自体が命がけのギャンブルとなる現実が、女性たちの日常を著しく制限しているのだ。