鉄道ファンの間では時折、「安全基準の厳格化やシステムの近代化で、逝っとけダイヤは廃止されたのではないか」という疑問が囁かれます。結論から言えば、完全に廃止されたわけではありませんが、運用形態は時代に合わせて大きく洗練されています。
2010年代以降、京急では運行管理システムのさらなる高度化が進み、ホームドアの全駅設置に向けた整備や、踏切事故防止のための安全対策が一段と強化されました。これにより、昭和や平成初期に見られたような「力技で詰め込む超アグレッシブな運行」は影を潜め、より安全性と定時性を両立させたスマートな運転整理へと進化を遂げています。
しかし、「事故区間以外は極力止めずに運行を継続する」「折り返し設備を駆使して早期に元のダイヤへ復旧させる」という基本思想は、2026年現在も京急のDNAとして健在です。荒天時やダイヤ乱れが発生した際、現場と指令が一体となって列車を動かし続ける姿には、往年の名残が今もしっかりと息づいています。