2026年9月に完了したフォートレス・インベストメント・グループへの売却と、セブン&アイ・ホールディングスからの離脱は、社員の処遇に少なからず構造的変化をもたらしました。買収合意時の枠組みにより「当面の雇用維持と基本給の保全」が約束されたため、買収直後に基本給が突如大幅カットされるような事態は避けられています。
しかし、セブンアンドアイ離脱による給与・待遇への影響は、目に見えにくい福利厚生やインセンティブ設計の面で徐々に顕在化しています。従来利用可能であったセブン&アイグループ共通の持株会制度や優遇保険、グループ割引特典が順次整理され、給与明細上の控除項目や実質的な可処分所得に微細な変化が生じました。
さらに、親会社となったフォートレスの意向と提携先であるヨドバシホールディングスとのフロア再編に伴い、店舗ごとの収益責任が従来以上に厳格化されました。その結果、そごう西武のボーナス支給額は「全社一律の妥結」から「各事業部・各拠点の採算性を色濃く反映する査定」へとシフトし、所属店舗の業績によって賞与の手取り額に開きが出始めています。