平和な生活は長くは続きませんでした。ある日、琴葉は教団の信者たちが次々と姿を消すことに不信感を抱き、童磨が信者を貪り喰らう現場を目撃してしまいます。「信者を救済している」と言い訳する童磨に対し、琴葉は一切の嘘を見抜き、「この人でなし!」と言い放って伊之助を抱きかかえ教団から脱出しました。
鬼の脚力から逃げ切れるはずもなく、琴葉は深い森の先の切り立った断崖絶壁に追い詰められます。もはや逃げ場がないことを悟った琴葉は、胸が張り裂けるような思いで涙を流しながら伊之助に謝罪し、「どうか生きて」と願いを込めて赤子の伊之助を眼下の激流へ落としました。
直後、追いついた童磨の手によって琴葉は殺害され、骨も残さず喰い尽くされるという凄惨な最期を遂げます。しかし、崖から落とされた伊之助は奇跡的に川岸へ流れ着き、猪に拾われて生き延びることとなりました。