近年、犯罪組織が使う手口はテクノロジーの進化とともに高度化している。生成AIを用いたリアルタイム音声偽装技術を使い、実の息子の声を忠実に再現した電話で被害者を信用させた上で、指定した場所に偽の役所職員や弁護士として訪問させる手法が急増した。
さらに、対面での受け取りだけでなく、無人宅配ボックスやコインロッカーを介した間接的な受け取り指示、さらには偽のデジタル身分証をスマートフォンに提示させて被害者を安心させるなど、実行役が罪悪感を抱きにくい巧妙な演出が施されている。現場で「指示通りに動くだけのロボット」として扱われる彼らに、拒否権は一切与えられない。