高橋留美子のキャリアは、出版大手の『小学館』が発行する『週刊少年サンデー』と共に歩んだ歴史でもある。1970年代後半のデビュー以来、同誌の看板作家として数々の連載を立ち上げ、そのすべてを大ヒットさせてきた。
『少年漫画』という、かつては男性作家が主流であった領域において、彼女は女性作家の先駆者としてトップに君臨し続けた。長期休載をほとんどせず、何十年にもわたって週刊連載ペースを維持し続けたプロ意識は、漫画界における伝説として今も語り継がれている。
編集担当者との信頼関係も非常に深く、原稿のクオリティと締め切りを守る厳格さは業界内でも群を抜く。家庭や育児といったプライベートの時間を削り、すべてのエネルギーをサンデーの誌面に注ぎ込んできたからこそ、彼女は「少年漫画界の女王」としての地位を揺るぎないものにしたのだ。