SNSやネット掲示板などで時折見られる「オポジットはレシーブをしないから体力的・精神的に楽なのではないか」という言説は、競技の現場を知る関係者からすれば完全な誤謬(ごびゅう)です。
実際には、オポジットこそがコート上で最も過酷な負荷を背負うポジションです。味方のレシーブが乱れ、コンビネーション攻撃が完全に封じられた際、コート後方から山なりに上がる「二段トス(ハイボール)」を処理するのは常にオポジットの仕事です。相手は3枚の完成されたブロックを揃えて待ち構えており、そこを力で打ち破るか、ブロックを利用してリバウンドを取る高度な駆け引きが毎回求められます。
【プロの結論】オポジットに向いている選手・不向きな選手の明確な判断基準
指導現場や競技適性の視点から、オポジットに向いている選手とそうでない選手の明確な分岐点を整理しました。
- オポジットに向いている選手:
- サウスポー(左利き)で右サイドからの打角を広く使える選手。
- ブロックが2〜3枚ついた悪球(ハイボール)でも逃げずに勝負できる強靭なメンタリティを持つ選手。
- 1試合で50本以上の全力スパイクを跳び続けられる無尽蔵のスタミナと跳躍力を持つ選手。
- オポジットに慎重になるべき・不向きな選手:
- 丁寧な守備や繋ぎ(レセプション・ディグ)でチームのリズムを作ることに長けた選手(アウトサイドヒッターやリベロが適任)。
- 連続してスパイクをシャットアウトされた際に精神的な切り替えが遅く、次のトスを呼べなくなる選手。