連続テレビ小説『ひよっこ』で主役を務めた有村架純は、茨城県の農家で育った平凡な少女・みね子が、予期せぬ父親の失踪をきっかけに上京し、逞しく成長していく姿を等身大の魅力で熱演した。彼女の素朴ながらも芯の強い演技は、多くの視聴者の涙と共感を呼んだ。
撮影現場となった茨城県高萩市や常陸太田市でのロケでは、地域住民の温かい協力のもとで奥茨城村の情景がリアルに再現された。制作陣の裏話によれば、有村は昭和の農家の娘としてのリアルな体格を表現するため、敢えて体重を数キロ増やして撮影に臨んだという。そうしたストイックな役作りと、東京・赤坂の「すずふり亭」の精巧なセット美術が相まって、画面越しに当時の空気感が鮮やかに伝わってきたのだ。