出家騒動の渦中で最も大きな波紋を呼んだのが、公開を控えていた映画『東京喰種 トーキョーグール』を巡るトラブルでした。ヒロインの霧嶋董香(トーカ)役を演じていた清水さんですが、人を喰らう怪人という役柄の設定が自身の宗教的信念である「不殺生」や「良心の自由」と致命的に対立していたことが明かされます。
撮影完了間際での降板騒動およびプロモーション活動の辞退は、製作委員会や共演者に多大な混乱をもたらし、世間からは無責任であるとの批判の声も上がりました。しかし、本人にとっては「人肉を食べる役を演じることへの激しい嫌悪感と恐怖」が耐え難いトラウマとなっていたとされています。
さらに騒動の火に油を注いだのが、出家発表からわずか数日後の2017年2月17日に幸福の科学出版から緊急発刊された告白本『全部言っちゃうね。〜本名・清水富美加、今日、出家しまする。〜』でした。事務所への不満や自殺未遂の過去、出家を決意した心情を赤裸々に綴った本書はベストセラーとなったものの、芸能界関係者との溝をさらに深める結果となりました。