長編エピソードで見せる重厚なドラマ性も、ファンを惹きつけて離さない魅力だ。特にファンの間で物議を醸し続ける「あのこ」の存在は、この世界の残酷な法則を突きつけている。元々は大人しく弱小な存在だった者が、何らかのきっかけで強大な怪物(キメラ)へと変貌し、かつての仲間を襲う側へと回る——。そこには勧善懲悪の単純なストーリーは存在しない。
また、人魚伝説をモチーフにした「セイレーン編」などでは、種族間の生存をかけたエゴや、一度犯した過ちが引き起こす取り返しのつかない悲劇が描かれた。可愛いキャラクターたちが血を流し、涙を拭いながら選択を迫られる姿は、単なるWeb漫画の枠組みを超え、現代の文学作品としても高い評価を受けている。