確実性の高い節税ツールとして優秀な「じぶんの積立」ですが、金融商品としての決定的な弱点や落とし穴も存在します。後悔を避けるために把握しておくべきポイントは以下の4点です。
1. インフレ局面における購買力低下リスク
満期受取率103%という数字は、10年間のトータルリターンとしては非常に控えめです。物価上昇率が年2%前後で推移するマクロ経済環境下では、現金の購買力が目減りする「実質的な元本割れ」に直結します。インフレ対策としての資産増殖を目的とするなら、株式や投資信託への配分が不可欠です。
2. 生命保険としての保障機能はほぼ皆無
保険という名称がついているものの、死亡時の保障額は「それまでに払い込んだ保険料と同額(災害死亡時のみ少額加算)」にとどまります。遺された家族の生活費や医療費をカバーする本来の生命保険の役割は果たせません。
3. 積立枠の上限が月2万円までに制限されている
1人あたり最大4口(月20,000円)までしか契約できません。まとまった余裕資金を一括で運用したい層にとっては枠が小さすぎ、生命保険料控除の枠を使い切った後の追加投資先としては機能しません。
4. 契約・見直し時に発生する対面営業の機会
「じぶんの積立」はオンライン専用で完全完結する商品ではなく、契約時や満期時に明治安田生命の営業職員(MYライフプランアドバイザー)との面談や対面手続きが必要となるケースが一般的です。この接点で生じるセールスが、一部のユーザーにとって精神的な負担となることがあります。