「ポータルサイトに掲載された時点で、本当の目玉物件はすでに売約済みになっていることが多い」。長年、現場で顧客に向き合ってきた経験豊富な宅地建物取引士はそう明かす。
実際の現場では、条件の良い物件ほどインターネット上に公開される前に売買や賃貸の契約が決まってしまう。いわゆる「非公開ルート」だ。売主側の「近所に知られずに売却したい」という事情や、媒介業者側が既存顧客へ優先的に案内する仕組みが機能しているためである。
では、掘り出し物の非公開情報を引き出すにはどうすればよいのか。取材で見えてきたのは、以下の3つの選定基準と行動原則だ。
第一に、希望エリアで強固なネットワークを持つ店舗へ直接足を運び、具体的な希望条件を提示しておくこと。第二に、単なる「駅徒歩分数」ではなく「改札までの実測時間と夜間の歩行環境」を現地で自ら確認すること。そして第三に、建物の修繕履歴や管理組合の運営状態といったハード面以外のデータを事前に開示させる姿勢だ。