スポーツジャーナリズムの視点から見ると、フィギュアスケートで培われた空間把握能力や身体表現へのこだわりは、現在の佳子内親王の公務スタイルにも色濃く反映されていることがわかる。手話スピーチにおける情感豊かな手の動きや、海外訪問時における堂々とした立ち居振る舞いは、氷上で観客を惹きつけたあの表現力と地続きだ。
重圧がかかる大舞台でも動じない精神力、失敗を糧にして前へ進むレジリエンス。それらはすべて、幼少期に明治神宮外苑の冷たい氷上で流した汗と涙によって育まれたものに他ならない。一人のアスリートとして限界に挑んだ原体験があるからこそ、彼女の放つ輝きは多くの人々の共感を呼び続けている。