作品を深く読み解くと、彼の演技には後になって効いてくる「伏線」が随所に散りばめられている。初見では何気ない素振りや仕草に見えたものが、最終話の展開を知った上で見返すと全く異なる意味を持ち始める。この計算し尽くされた表現力こそ、彼がカメレオン俳優と称される真の理由だ。
所属事務所であるトップコートの英断もあり、近年は王道の役柄にとどまらず、癖のある役や複雑な内面を持つ人物への挑戦が目立つ。役の裏側にある生い立ちや葛藤をノートに書き出すほどストイックな役作りが、ストーリーに奥深い奥行きをもたらしているのだ。