この劇的な変化をもたらす中核マテリアルとして、自動車アフターマーケットで絶大な信頼を集めているのがスリーエム ジャパンの高機能中綿素材「シンサレート」だ。極細繊維が複雑に絡み合ったマイクロファイバー構造により、空気の層を閉じ込めて熱の伝導を極限まで抑えつつ、侵入した音波の振動エネルギーを効率的に熱エネルギーへと変換して吸収する。
従来のブチルゴム系制振材や重厚なグラスウールは、確かな遮音性を持つ反面、重量が嵩み、軽量スポーツカーの低重心バランスを乱すリスクを孕んでいた。対してシンサレートをはじめとする高性能不織布インシュレーターは、羽毛のように軽量でありながらトップクラスの吸音性能を発揮する。わずか数百グラムの重量増でキャビン全体の音響特性を激変させられる点が、運動性能に妥協したくないユーザーの琴線に触れているのだ。