私生活において吉永小百合の人生を語る上で避けて通れないのが、1973年に結婚した元フジテレビディレクター・元共同テレビジョン社長の岡田太郎氏の存在です。
当時、吉永小百合が28歳、岡田氏が43歳という「15歳の年齢差」での電撃結婚は、世間に大きな衝撃を与えました。多忙による過労から一時期声を失うなど心身の限界を迎えていた彼女を、精神的・知的に支えたのが岡田氏でした。
吉永小百合には子供がいません。当時の芸能界や日本社会において「結婚したら子供を産み家庭に入る」という固定観念が根強かった時代に、彼女は俳優としての表現活動を全うし、夫と対等なパートナーシップを築く道を選びました。インタビューでも「仕事に没頭する中で、自然と夫婦ふたりの人生を歩むことになった」と率直に語っています。
互いの領域を尊重し、干渉しすぎず支え合う関係性は、半世紀にわたり彼女が女優として凛として立ち続けるための強固な精神的基盤となりました。