自転車の後方に連結して子どもや荷物を牽引するサイクルトレーラー(チャイルドトレーラー)は、欧米ではスタンダードな移動手段ですが、日本国内でも選択肢として広く定着してきました。バーレー(Burley)やスーリー(Thule)といった大手メーカーのモデルは、自転車からワンタッチで切り離すことで、そのまま高機能なベビーカーとしてトランスフォームできる一体型設計が採用されています。
特に年子や双子の育児に重宝されるのが2人乗りチャイルドトレーラーです。自転車側のチャイルドシートと異なり、子どもの体重で自転車のバランスが崩れる心配がなく、万が一自転車が転倒してもトレーラー側は独立して自立する安全構造が備わっています。雨風を完全に防ぐキャノピーや大容量の荷物スペースも備えており、荷物が多くなりがちな送迎時の負担を劇的に軽減します。
ただし、サイクルトレーラーを連結した自転車は道路交通法上「普通自転車」ではなく「軽車両(牽引)」の扱いとなります。そのため、原則として自転車通行可の歩道であっても走行できず、車道を通行しなければならないという運用上のルールが存在します。走行ルートの道幅や交通量を事前に把握しておくことが導入の鍵となります。