猛暑の波は、年々その質を変えている。かつての「日中の暑さ」から、現代の大阪が直視すべきは「夜間も一切下がらない熱気」だ。コンクリートと密集した高層ビル群が昼間の熱をそのまま蓄積し、日没後も放射冷却を阻む構造が常態化している。
気象観測データの解析によると、大阪市内の熱帯夜日数は過去最高水準を更新し続けている。単に「エアコンをつける」だけでは追いつかない室内熱中症のリスクが、特に高齢者層や夜勤労働者の間で急増中だ。環境省の警報アラートと連動した気象アプリの活用が、命を守るダイレクトな手段になりつつある。