Q1:膀胱灌流中に排液バッグへの流出が止まり、患者が強い下腹部痛を訴えた場合はどうすべきですか?
A1:直ちに灌流液の滴下ラインをクランプして注入を停止してください。その後、チューブの屈曲確認や排液方向へのミルキングを行い、開通しない場合は膀胱タンポナーデの危険があるため、速やかに医師へ報告してシリンジによる血塊吸引などの処置を仰ぎます。
Q2:膀胱灌流に用いる液はなぜ生理食塩水なのですか?
A2:浸透圧の差による重大な合併症を防ぐためです。手術直後の膀胱粘膜や前立腺床には血管が開口しており、蒸留水などの低張液を使用すると血管内に大量の水分が移行して希釈性低ナトリウム血症(TURP症候群)を引き起こします。体液と等張である生理食塩水を使用することが必須とされています。
Q3:灌流を終了・抜管するタイミングの見極めはどう行われますか?
A3:排液の色調が濃赤色から薄い淡血性、さらに淡黄色へと変化し、活動性の出血や血塊の形成が認められなくなった段階で、医師の指示のもと灌流速度を段階的に落とします。滴下を停止した状態でも排液が清澄に保たれ、尿路の通過性が確認できた後にカテーテルの抜去へと進みます。