彼の身体に起きていた劇的な変化の真相は、自己免疫疾患の一種である「尋常性白斑」という病気だ。この疾患は、皮膚のメラニン色素を作る細胞が破壊され、全身に白い斑点が広がる難病である。彼の場合、80年代半ばから手や顔に斑点が現れ始め、年を追うごとにその範囲が広がっていった。
皮膚の色のムラを隠すため、当初は濃いメイクで黒い肌を維持しようと試みていた。だが、病状が全身の大部分に及んだ結果、白くなった部分に合わせて全身のトーンを統一する特殊なメイクや治療法を選択せざるを得なくなった。これが世間に「肌を白く漂白した」と誤認された直接的な原因である。