メガホンを取った三池崇史監督の手腕も冴え渡っていた。過度なCG演出を極力排除し、生身の肉体が激しく衝突する生々しいバイオレンスを徹底追求した。殺陣の付け方は緻密でありながら、現場で生まれるパッションや即興性を何より重んじたという。
打撲や擦り傷は当たり前。拳と拳が交錯するアクションシーンでは、実際に打撃が入ってしまうアクシデントも頻発した。小栗自身も肉体を限界まで絞り込み、危険なアクションに挑戦。スクリーンから滲み出る痛々しいまでの真実味は、キャスト陣が身体を張った命がけのパフォーマンスから生まれたものだ。