竹刀の良し悪しは、材料となる竹の質で8割が決まると言っても過言ではない。タイヨー武道具では、主に「桂竹(けいちく)」と「真竹(まだけ)」の2種類の竹材を使い分けている。それぞれの特性を理解し尽くした選別基準が存在する。
桂竹(けいちく)の粘りと高い実用性
桂竹は繊維密度が高く、硬度と粘り強さを兼ね備えた材料だ。ササクレ立ちにくく、長時間の猛稽古にも耐えうる耐久性を誇る。中学生や高校生など、日々の稽古量が膨大な剣士にとって、桂竹製の竹刀はコストパフォーマンスと安全性を両立する最適な選択肢となる。
真竹(まだけ)の至高の打突感と絶妙な弾力
一方で、日本国内や寒冷地で育った真竹は、柔軟性と弾力性に優れる。打突した瞬間に手のひらに伝わる感触が柔らかく、相手への衝撃を和らげつつ鋭い冴えを生み出す。昇段審査や重要な大会に挑む高段者や実業団選手からは、真竹製竹刀に対する強いこだわりと指名買いが絶えない。