映像作家・山田智和が監督を務めた公式ミュージックビデオ(MV)もまた、歌詞の世界観を補完する上で欠かせない重要ピースです。
全編を通して象徴的に用いられるのが「水」「光」「布の揺らぎ」というモチーフです。水中で漂うような浮遊感や、足元を満たす水面を蹴って踊る身体表現は、制御できない感情の奔流と、その中で必死に均衡を保とうとする二人の精神状態を可視化しています。
青から白、そしてペールトーンへと移り変わる照明のグラデーションは、関係性の変化と心の浄化を克明に表現しています。MVの結末において、二人が完全に結ばれるわけでもなく、絶望的に引き裂かれるわけでもない曖昧な余白を残して幕を閉じる構成は、まさに『Pale Blue』という楽曲が内包する「白黒つけられない大人の愛」そのものを象徴しています。