ソフトウェアの中に開発者が秘密のメッセージやギミックを忍ばせる「イースターエッグ」の歴史は長い。だが、効率とスピードが至上命題とされる検索エンジン産業において、Googleほどこの文化を大規模に、かつ継続的に愛し続けている企業は他に類を見ない。
日常の疑問を解決する無機質なツールになりがちな検索エンジンに、ふとした人間味とユーモアを吹き込むこと。検索結果が傾く「askew」や、重力を失ってUIが崩れ落ちる「Google Gravity」など、数々のギミックが誕生してきた背景には、エンジニア自身の知的好奇心とユーザーを楽しませたいという純粋なサービス精神がある。
日々の業務に追われるユーザーが、検索窓の前で思わずクスッと笑ってしまう。そんな数秒間のエンターテインメントを仕掛ける姿勢こそが、同社のブランドをただの巨大IT企業以上の親しみやすい存在へと押し上げた要因のひとつと言えるだろう。