炭治郎が大岩を斬るための修業に行き詰まっていた際、突如として姿を現した真菰。彼女は荒々しく実戦形式で稽古をつける錆兎とは対照的に、呼吸の技術や身体の使い方、無駄な動きの矯正を論理的かつ優しく教え込みました。しかし、炭治郎が見事に岩を両断した瞬間、彼女がふわりと微笑みながら霧の中に消え去ったことで、すでにこの世の存在ではない亡霊であった事実が明らかになります。
真菰の命を奪ったのは、鬼殺隊の最終選抜試験場である藤襲山に長年閉じ込められていた異形の鬼「手鬼」です。かつて鱗滝によって捕らえられた手鬼は、鱗滝への怨嗟から、彼が弟子に渡していた「厄除の面(狐の面)」を目印にして歴代の弟子たちを執拗に狙い続けていました。
小柄で力こそ劣るものの、優れた敏捷性で手鬼の攻撃を回避していた真菰ですが、戦闘の最中に手鬼から「鱗滝が育てた子供を何人喰ったか」という残酷な事実を告げられます。手鬼が明かした悪逆非道な告白に激しいショックを受け、感情を乱されて動きが止まった一瞬の隙を突かれ、手足をもがれるという極めて悲惨な最期を遂げることとなりました。師を思う純粋な心を利用された彼女の死は、作中でも屈指の痛ましさを残す出来事として語り継がれています。