志村新八の魅力の根源は、万事屋という居場所を通じて育まれた仲間への深い信愛と精神的な強さにあります。
坂田銀時に対しては、普段こそ自堕落な生活態度やパチンコ通いに呆れて怒鳴り散らしているものの、その胸の奥底には絶対的な尊敬と憧憬を抱いています。新八にとって銀時は、失われた父の背中を埋めてくれる存在であり、曲がりかけた侍の誇りを正してくれた人生の恩人でした。一方の銀時もまた、どれほど過酷な戦場にあっても新八と神楽の無垢な魂を何よりも守るべき光として大切に扱っていました。
新八の名シーンとしてファンの胸を打つのが、紅桜篇で銀時が重傷を負った際に放った叫びや、劇場版・長編シリアス篇で見せる決意の台詞です。
「万事屋の看板、背負ってんだよォォォ!」
普段は温厚で控えめな少年が、仲間が傷つけられた瞬間に見せる凄まじい気迫。血の繋がりを超えた万事屋の絆を守るためなら、巨大な国家権力や宇宙の脅威にすら真っ向から立ち向かう新八の姿は、多くの読者の涙を誘いました。