Q1:散歩中に相手の犬がノーリードで突進してきた場合、どう防げばいいですか?
A1:自分の愛犬を自分の背後に回し、相手の犬に対して毅然とした態度で立ちふさがります。手のひらを前に向けて低い声で「マテ!」「止まれ!」と短く強く発声してください。物理的防護策として、手持ちの傘を相手の顔の前で地面に向けて広げる、あるいは携帯しているトリーツ(おやつ)を相手の進行方向の横へ遠投して気を逸らす方法が極めて効果的です。愛犬を慌てて抱き上げると、相手のジャンプ攻撃を誘発し飼い主の顔面や首元が狙われる危険があるため、抱く際は背中を向けず冷静に対処してください。
Q2:多頭飼いで一度激しい喧嘩をしてから、顔を合わせるたびに唸り合います。関係修復は可能ですか?
A2:一度深刻な咬傷沙汰に発展した同居犬の関係修復には、数ヶ月単位の慎重な再構築が必要です。まずは生活空間をゲートやケージで完全に分離し、視覚的な刺激を遮断します。お互いの匂いがついたタオルを交換してポジティブな記憶(食事など)と結びつけるステップからやり直します。直接対面させる際は必ず2人体制で双方にリードを装着し、安全な距離を保ちながら「相手が見えても落ち着いていられたら褒める」脱感作・逆条件づけトレーニングを反復します。飼い主だけで抱え込まず、獣医行動診療科認定医や専門ドッグビヘイビオリストへの早期相談を推奨します。
Q3:喧嘩を止めた後、愛犬が興奮して震えています。どう接するのが正しいですか?
A3:過剰に抱きしめたり、「怖かったね」と高い声で撫で回す行為は、犬に「今は異常事態である」という不安を強化させてしまいます。飼い主自身が深呼吸をして平然とした態度を保ち、静かで薄暗い落ち着ける場所に愛犬を移動させてください。まずは外傷がないか全身(特に首回り、耳、内股)を優しくチェックし、噛み跡がある場合は速やかに動物病院へ連れて行きます。身体に問題がなければ、知育トイやコングを与えて咀嚼・舐める行動を促すと、副交感神経が優位になり興奮が鎮まりやすくなります。