2000年代以降、世界市場への扉をこじ開けた最大の原動力は間違いなく『NARUTO -ナルト』だった。原作者の岸本斉史が描く忍者たちの葛藤と熱い絆は、北米や欧州、さらには南米に至るまで世界中の若者の心を鷲掴みにした。単なるアクションにとどまらず、人間の業や痛みを描くダークファンタジーの要素を巧みに取り込んだ物語は、国境や文化の壁をいとも簡単に飛び越えていった。
この大ヒットによって確立された海外での展開ノウハウは、現在の国際共同製作やライセンスビジネスの確固たる基盤となっている。世界各地のコミックコンベンションでナルトのコスプレに身を包んだファンが溢れる光景は、一局の番組がグローバルカルチャーへと昇華した象徴的な瞬間だった。