日本相撲協会の第13代理事長を務める八角信芳氏の現役時代の四股名は、北勝海 信芳(ほくとうみ のぶよし)です。歴代でも指折りの実力者として数えられる第61代横綱であり、愛称は本名に由来する「ポチ」や、土俵上で見せる獰猛な形相から名付けられた「ブルドッグ」としてファンから親しまれました。
北勝海の四股名に至るまでには、以下のような改名の変遷が存在します。
- 保志 信芳(ほし のぶよし):1979年3月場所の初土俵から本名で土俵に上がり、関脇の地位で幕内初優勝を飾るまで本名を名乗り続けました。
- 富士若 信芳(ふじわか のぶよし):幕下に上がった直後、ごく短期間のみ名乗った四股名です。
- 保志 延芳(ほし のぶよし):下の名前の漢字を改名し、幕内上位で大暴れしました。
- 北勝海 信芳(ほくとうみ のぶよし):大関昇進を機に改名。師匠である北の富士の「北」、勝負に勝つ「勝」、そして出身地である北海道の豊かな「海」に由来しています。
本名である「保志」のまま三役まで駆け上がり、関脇の地位で賜杯を抱いた実績は、当時の相撲界でも極めて鮮烈な印象を残しました。「北勝海」の読み方は「ほくとうみ」であり、「ほっしょうかい」や「きたかつみ」と誤読されるケースも散見されますが、師匠の北の富士勝昭氏の血脈を受け継ぐ由緒ある名跡です。