熱帯雨林や温帯の森林などを原産地とする観葉植物の多くは、年間を通じて高い湿度環境を好みます。しかし、エアコンや床暖房が稼働する現代の住環境は極度に乾燥しがちです。根から吸い上げる水だけでは葉先の水分蒸発スピードに追いつかず、葉先がチリチリと茶色く枯れ込む原因になります。
葉水を行う最大のメリットは、葉の周囲に一時的な高湿度マイクロクライメイト(微気候)を作り出せる点にあります。葉の表面にある気孔からの過剰な水分蒸散を抑え、みずみずしいハリを維持します。また、室内のホコリが葉に積もると日光を遮って光合成を阻害しますが、定期的な葉水によって汚れを洗い流し、植物本来の呼吸機能をサポートします。
さらに見逃せないのがハダニやカイガラムシに対する害虫予防効果です。特にハダニは乾燥した閉鎖空間を好み、放置すると葉の葉緑素を吸い尽くして植物を衰弱させます。ハダニは水に極めて弱いため、葉の表側だけでなく裏側にもしっかりと霧を吹きかけることで、薬剤を使わずに繁殖を未然に防ぐことが可能です。