この大会の信頼性と独自性を支えてきたのが、多士済々な選者陣の存在である。かつて現代俳句界の巨星・金子兜太が提示した「自由で人間的な感性を尊重する」という精神は、現在の選考プロセスにも深く脈打っている。
写真家の浅井愼平が持つ視覚的・空間的なアプローチ、作家・クリエイターのいとうせいこうがもたらす現代的な感性とポップな言語感覚、そして俳人の夏井いつきが説く言葉の推敲とリアリティ。異分野の第一線で活躍する選者たちが集うからこそ、型にはまった上手さではなく、生命力に溢れた「生きている言葉」が救い上げられるのだ。